「これからレベルラインでテンカラをやるぞ」という方々にとって、初めの一本ということを考えながら少し書いてみました。初心者の頃の私を思い出してみました。

使いやすい竿とは?
毛鉤がよく飛ぶこと
まず第一に思うことは何と言っても毛鉤がよく飛んでくれることでしょう。テンカラを始めた頃のことを思い出すと、毛鉤を飛ばすことが難しいような竿はまず除外です。ストレスだけが大きくなります。川に立つ前に安全な陸の場所で、少しの練習でそれなりに飛ばせた!というような竿でないとダメ。私が初心者の頃は、とにかく硬くて、掛かってからのやり取り重視と思えるような竿が多かったようで河原でもがいていました。その時に、もし、レベルラインから撚り糸に付け替えていたら、私のテンカラも、また、違うものになっていったのでしょうね。
極端な例を一つ。新体操のリボンてありますよね。棒の先端になが〜いリボンが付いていて、巧みに操作する個人演技です。私、振らせてもらったことがありますが、全く飛ばなかったです。テンカラ竿で毛鉤を飛ばすことと同じことだとやってみたのですが中学生に笑われて撃沈です。もうお分かりと思いますが、竿が硬くなるとある程度の飛ばす鍛錬が必要になるのです。これからテンカラに挑戦する方々は、竿は柔らかく、そしてしなやかな3.5mくらいが良いでしょう。
私の場合、最初の一本はとにかく硬いピンピンな竿を選んでしまいました。知識も無かったので適当に購入した結果です。(撚り糸なら飛んでいたでしょう)しかし、そのような竿でも毎回のように振っているとそれなりに飛ぶようになるもの事実なんですが、あえて遠回りする必要もないですよね。それから後にこととなりますが、ビデオテープの中の師匠、片山悦二さんの画像を見た後のことです。片山悦二さんが監修したテンカラ竿が発売されました。当然即買いです。今まで使用していた竿があまりにも使いにくいものだったので、飛仙翔は即お気に入りの竿となり、さらにテンカラが楽しいものになっていったのです。
LL35SG飛仙翔(ダイワ)レベルラインモデル5:5調子 83g(発売終了になっています)
ちなみにレベルラインて何なの? 3号とか4号のフロロカーボンのことです。
軽さも大切
テンカラはテンポ良く移動していく釣りなので軽い竿が求められます。とにかく川に立ったらポイントをどんどん狙い撃ち。竿を振る回数といったら相当なもの。その分、利腕にも負担がかかります。私の場合「イケイケどんどん」で突き進むタイプなので、腕疲れたぁ〜、肘痛い〜な〜んてことに度々なりました。それと、飛ばないというか、飛ばしにくい竿を使うとついつい力むことになり、ますます腕に負担がかかることになるのです。このようなことを解消してくれたのがLL35SG飛仙翔でした。柔らかくてしなやかなこの竿は、力を入れずとも楽に飛ぶので、腕の疲労は激減しました。
今ではもう少し軽い竿も販売されていますし、長さが変えられるズーム竿なんかも販売されています。私はズームを使用したことがないのでどのような感じになるのか?わかりませんが・・・
このようなフィールドでは
LL35SG飛仙翔を使用し、大小さまざまな川へ出かけていますが、どこでも万能というわけでもありません。特に最上流の源流と呼ばれるフィールドは、川幅がない、木が生い茂っている、険しい川を遡行なんてなると竿の長さが邪魔になるし、仕舞い寸法も長いので枝や岩に引っかかって折ることも考えられます。それと、開けた川でも、川幅が狭く大岩ゴロゴロの段々の滝が続くような川も、竿先で岩を叩いて傷める可能性があります。
テンカラをこれから始める方々が、最初から源流に出かけたり、木々が覆いかぶさっているフィールドなんて行きませんよね。たぶん最初は見通しが良く、川幅も少し狭めで自動車を川に横付けが可能な、足場が良い安全なポイントを選ぶでしょう。ということを考えれば、源流用の短竿や、本流用の長尺竿、ピンポイント狙い撃ちなんて竿は、最初の一本にはならないですね。
最後に
私のテンカララインは、フロロカーボンラインの4号〜3号を好きな長さにカットして使用しています。50mスプールを一巻き購入すれば、しばらくは遊べる長さです。このライン専用竿として発売されたのがLL35SG飛仙翔(ダイワ)レベルラインモデル5:5調子です。柔らか、しなやか、6:4調子や5:5調子はレベルラインに合う調子なのです。レベルラインは撚り糸と比べると軽いので、ラインの重みで飛ばす撚り糸と違い、竿のしなりを最大限利用して毛鉤を飛ばします。
ということで
さぁ〜テンカラをこれから始める皆さん、川へ行きたくなってきましたか?もうじき春ですね!
もう春やん!
それではまたね
コメント