ヤマメ、アマゴと遊ぶ方法としてはルアーやフライ等もありますが、当ブログでは延べ竿の餌釣りとテンカラに特化して解説します。今回はテンカラについて私の経歴です。

一度挫折(テンカラ)
簡単ではないなぁ〜
二十代後半のある日、何気なく「テンカラもやってみようかな」と、ふと思い、早々に竿とライン、毛鉤を買って川に立ちます。当時、餌釣りは少しかじる程度にやっていましたので、毛鉤も同じようにと、簡単な思いで竿を振りますが、アマゴは全く毛鉤にのることなく初日が終わります。結果は言わずとも釣果なしです。それが何回も続けば当然やる気はなくなり、釣果のある餌釣りに戻ってしまいました。
当時使用した竿は有名メーカーの正式なテンカラ竿でした。今思えば硬くてしっかりし過ぎるほどの竿に、ラインは確かテーパーラインでしたが、撚り合わせたものではなく、両端の太さが異なるライン(なんでこんなラインを使ったのか、私も???)だったと記憶しています。毛鉤は市販の羽虫に似せて巻いたもので、フライ用の毛鉤だったのではと?
ビデオの中の師匠
月日は流れ、年を重ね三十代後半になったある日、レンタルビデオ店で一本のビデオテープに出逢います。題名は忘れましたが、四国の片山悦二さんが実釣解説しているテンカラビデオです。編集時間もそれほど長くないビデオでしたが、テンカラのキモが凝縮されたわかりやすいビデオでした。それをお手本に、とにかく釣り方も仕掛けも真似をして、毛鉤の巻き方や色や大きさも同じにして再び川に立つことに。この頃になると、ネットでテンカラを検索すれば、何かしらのことは調べられるようになっていました。また、雑誌などにもテンカラの事についての記事も書かれており、それらを読みあさって知識を吸収したのを覚えています。ただし、動画などはネットにはなく、ビデオテープでしか見られなかったと記憶しています。
テンカラ再出発
これが重要かも
当時、私は育ったふるさとから引越し、別地方で暮らしていました。近くに小さな川があり、その川にはヤマメが沢山います。餌釣りするとバンバン掛かっくるくらいのヤマメの濃い川がありました。ここで再びテンカラに挑戦します。今度はビデオの師匠の指導も受けていますので、ほぼ同じスタイルでヤマメと対峙します。最初は上手く合わすことができなくて、釣果も大したことない数でした。しかし、ヤマメとの出会いはすごく多くて、失敗を繰り返しながらも合わせるコツをつかみ、さらに、どの辺りを見ていればヤマメが毛鉤にアタックしたと分かるくらいまで知識が豊富になって、それが実感できるまでになっていきました。当然、不意に出てくるヤマメは少なくなって、ある程度の予測ができるようになり、合わせもスムーズにできるようになってきたのです。最初は下手くそでも、時間と経験によって余裕を持って対峙できるようになり、さらに落ち着いて行動できるようになりました。全てはヤマメの濃い川と出会えたことが私を成長させてくれたのです。
経験を積む
そして、三月からアユが始まる六月半ばまでは、とにかくテンカラに没頭します。餌釣りは全くやらずいつも渓流に行けばテンカラ一本!近くのテンカラ道場の川で徹底的にやりました。そして3シーズンほどして、少し離れた他の河川で、実力がついたかどうか試しに行ったり、イワナ河川で竿を振ったりして経験を積んでいきます。そうして、とうとう故郷の川、挫折を味わった故郷の川に戻ってきます。この川の難しいのは人的なプレッシャーがキツくて、魚がスレていることです。大都会に近く、フライマン、テンカラ師、凄腕の餌師が繰り返し入川するため、それが難しくしている要因です。最初の釣果としては大したことはなかったですが、小さな出かたをする魚に対して、数匹でもタモに収めたことが自信にもなりましたし、それなりに手応えもあったし、この感じや!という想いを持てたことを覚えています。
さらに本流へ
本流と呼ぶ下流域で尺アマゴ、ヤマメを仕留める天野勝利さんのビデオを見て、「本流で大物」と思うようになり、小河川のテンカラ道場を卒業して本流域へフィールドを広げて行きます。なが〜い長尺ラインをセットして狙ったポイントに落とす!これが上手くいったらカッコいいけど私にはちょっと無理みたいなので、少し短くして振れる範囲の長さで挑戦します。本流域のテンカラは数より型狙いです。でかいのを一本とれば全て良し。一日、川をウロウロしても尺と一回出会えれば大成功と思い歩き倒しました。そして、尺がのった時のあの重量感!もうたまりません。泣き尺だったとしても、本流の魚は綺麗な銀色をして感動もんでした。良型になると、竿を立ててからラインを掴み、手繰り寄せることがなぜかスリル満点です。切れるんちゃうかと思うくらいグイグイきます。まぁ〜ラインが太いのでこの時点で切られることはあまりないのですけどね。尺くらいなら大丈夫です。
途方もない型だとやられるかもしれませんがその経験はまだないです。
まとめ
テンカラの経験を踏まえてまとめてみました。
- 魚との出会いが多い河川で経験を積むのが近道。頻繁に放流してくれる河川もおすす。
- その道の名人を真似る。自己流は遠回り。私みたいに…
- そこそこ慣れたタイミングで他の河川で腕試し。同じ魚でも何かが違うことに気づくよ。
- 本流の尺物にチャレンジ。本流でしか味わえない魚との出会いがあるよ。
竿・仕掛け・毛鉤や装備品についてはまたの機会に紹介します。
それではまたね
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